シロアリと黒アリの比較(羽アリの場合)
シロアリ
体長:6mm
発生時期:4~5月の昼頃
体色:黒
羽色:灰色
羽の形:4枚が同形
胴の形:くびれがわずか
触角:じゅず状
発生時期:4~5月の昼頃
体色:黒
羽色:灰色
羽の形:4枚が同形
胴の形:くびれがわずか
触角:じゅず状
黒アリ
体長:10mm
発生時期:夏期の夕方頃
体色:黒
羽色:透明
羽の形:前羽が大きい
胴の形:くびれが明確
触角:L字型
発生時期:夏期の夕方頃
体色:黒
羽色:透明
羽の形:前羽が大きい
胴の形:くびれが明確
触角:L字型
関東地区のシロアリ被害
一部の地方を除きほとんどの被害は「ヤマトシロアリ」によるものです。
ヤマトシロアリは湿った環境を好み住宅では主に床下に住みつき、木材のみを栄養源とします。
ヤマトシロアリは湿った環境を好み住宅では主に床下に住みつき、木材のみを栄養源とします。
予防対策
1)床下や部材の湿度を下げる
建築計画段階では外周の通風口の面積を十分確保し、床下全体に風通しが良くなるように布基礎壁を設計すると共に、建物外周も風通しが良くなるようにしましょう。
既に建った住宅では床下換気扇の設置や調湿剤の配置も一定の効果があります。
又、雨漏りや漏水、浴室タイル目地にひび割れがある場合には早めに補修しましょう。
既に建った住宅では床下換気扇の設置や調湿剤の配置も一定の効果があります。
又、雨漏りや漏水、浴室タイル目地にひび割れがある場合には早めに補修しましょう。
2)食われにくい部材を選ぶ
床下部材には松材などを用いる事が多いようですが、建築計画段階では比較的被害の起こりにくいヒノキやヒバを選定しましょう。
3)屋外や床下の不要物を除去する
床下の木材クズや屋外の不要な材木は廃棄し、外周の通風口前の植木類や物品は移動しましょう。又、庭の切株は撤去し、植木台には木材を使わないようにしましょう。
*以上の予防対策はシロアリの侵入を確実に阻止するものではありませんのでご注意下さい。
*以上の予防対策はシロアリの侵入を確実に阻止するものではありませんのでご注意下さい。
駆除対策
1)被害材を交換する(積極的な駆除ではありませんが、建物強度の回復には絶対必要です)
正確な調査を行い、重い被害材がある場合には交換・補修します。
2)駆除専門業者に依頼する
木材中のシロアリに対し、市販の殺虫剤を部分的に用いても確実な効果は期待できません。いったん木材に取りついたシロアリは強力な駆除対策をとらない限り、途中でその食害を中止する事は無く、調査により明確な被害が確認された場合には、専門業者による防除処理が必要です。最近ではシックハウス対応型の環境に配慮した防除法も登場しています。