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ペストコントロールとは

ペストとは病名のペスト以外にも有害生物全般を意味し、コントロールとは文字通り制御を指します。
人に有害な生物の活動を、人の生活を害さないレベルまでに制御する技術を「ペストコントロール」と言います。
ペストコントロールの「ペスト」って何?
ペストというのは、もともと13~14世紀のヨーロッパで大流行した伝染病の名前で、当時のヨーロッパの人達の1/3が亡くなったといわれる怖い病気じゃ。
今でもペストという病気が完全に世の中から無くなったわけではないが、ネズミの体についていたノミが人も吸血して病気を拡げることがわかってからは、積極的にネズミ退治を行うようになったこともあって、大流行は治まったわけじゃ。
じゃあ今ではどんな意味で使われているの?
ペストが人々にとって恐ろしくて困った病気であったことや、病気を流行させる原因がネズミやノミであったことなどから、「ペスト」という言葉はその後、人に迷惑をかける「やっかい者・困った者」という意味でも使われ、最近では「害虫」や「さまざまな有害生物」という意味でも使われるようになってきたんじゃ。
「コントロール」って何かを思いのままに動かすことでしょ?
コントロールの言葉の意味は広いんじゃが、この場合のコントロールとは、「管理する・制御する」という意味で使っているんじゃ。
管理?制御?
つまり、さまざまな有害生物を、人間が生活するにあたって、影響や不快でない範囲までに減らしたり、繁殖させないようにするということじゃ。
悪い生き物は全滅させればいいじゃない。
一匹も残さずに全滅させるためにはたいへんな苦労が必要で、人間にとって都合の悪い生き物といっても、大きな生態系としての視点でみれば何か別の役には立っているのかもしれん。
そこで、全滅を目的としないで、あくまで人に害のないレベルに押さえ込めば良いということで「コントロール」という言葉を使うのじゃ。
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